様々な電子部品に使用されているシリコンウエハーについて解説

シリコンウエハーを使うメリットとは

半導体でシリコンウエハーが使われている理由が、採用されるメリットに繋がっています。
シリコンは地球に存在する元素の中でも2番目に多い元素であり、資源が豊富です。
そして、不純物を取り除き易いという性質があるので、高純度のシリコンウエハーが作り易くなっています。
抵抗率を制御し易くする為には、単結晶化を行って不純物の量を調整していく必要がありますが、これがやり易い構造です。
半導体の性能を引き上げるには集積化が重要なポイントであり、シリコンウエハーであれば、安定した酸化膜を作れるので加工がし易くなります。
多くの半導体をウエハーから作る事になるので、シリコンウエハーは半導体業界にとって非常に重要な材料です。
現代社会で多くの人々に使われている携帯電話やスマートフォンやパソコン、あるいは各種家電製品に搭載されているプロセッサやメモリーやLSIなど幅広いところで使われているので、多くのメリットを享受しています。

シリコンウエハーの得意な企業とシェア

ICチップなどの製品に使用される半導体には、シリコンウエハーが欠かせません。
現在シリコンウエハーの生産は世界中で多くの半導体メーカーがしのぎを削っていますが、その中でも世界のシェアトップ3のうち2つが日本の企業となっています。
現在世界占有率30%強を誇るのが、日本の「信越半導体」です。
信越半導体は信越化学工業の子会社であり、その社名からもわかるように半導体の製造に特価しており投資額の多さでも群を抜いています。
今後もその投資額は増強されていくとされ、世界トップレベルを維持し続けるといわれています。
世界占有率30%弱が日本の「SUMCO」です。
三菱マテリアルと住友金属工業の合弁会社であり、信越半導体との差は拮抗している状態です。
SUMCOは設備投資額の高さが特徴の一つである企業であり、今後も増産投資を行うことは確実視されているため今後信越半導体との順位が入れ替わる可能性があるといわれています。
世界占有率20%なのが台湾の「グローバルウエハーズ」で、信越半導体やSUMCOとは大きな差が開いている現状があります。
このようにシリコンウエハーの生産を得意としている企業は上位を日本企業が独占している状態であり、2社の合計は60%以上にもおよびます。
そのためこの素材の製造は日本のお家芸でありものづくりに対する姿勢が影響を与えています。